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弁護士平山秀生⇒休日の出来事
休日の出来事 〜ちょっとためになる話?!〜
タクシー代5000円也で得たとっておきの技
(スマートキーの電池切れでも、車を解錠、エンジンをかける方法)
ここ数年、週末は大分県内の温泉を楽しんでいます。なんせ温泉県大分だから、車で30分〜1時間でいけるとても素敵な貸し切りの温泉がいたるところにあります。
先週は、土曜日の夕方に、これも3年以上は通っている狭間町にある温泉に家族で車で出かけました。
ここは、泉質が良いのと、露天風呂から眺める景色が素敵で、とても気に入っている温泉の一つです。
一時間ほどゆっくり温泉につかり、さて、帰ってお鍋にビールを楽しもうと思い、乗って来た車に乗り込もうしたのですが、ドアが開きません。私の車のキーは、スマートキーといわれるもので、薄いカードタイプのものです。クレジットカードを少し厚くした形状で、財布の中に入れて持ち歩けるのでとても重宝しています。あれっ、財布から落としたかなと思って、財布を見てみましたが、ちゃんと鍵はあります。ドアの取っ手に近づけてみましたが、無情にも、車は無反応、処置なしです。
こうなると、便利な車が単なる巨大な鉄の箱になってしまい、無用の長物でどうしようもありません。カードキーの電池が切れたか、いつも財布に入れていたので、壊れてしまったのかのどちらかのようです。
困った時は、自動車販売店の担当の営業マン氏に電話。お決まりのように、何度電話しても繋がりません。先日、担当の営業マンから私に電話がかかってきたものの、新車のセールスかと思って、電話に出なかった祟りかなとか思いながら・・・。
こういう時に役に立つのが、スマホですよね。ユーチューブで、スマートキーの電池切れで検索すると、出てきました。半ドアだと、スマートキーに反応しない場合があるとか。よしよしと思いながら、4つのドアを確認し、再度挑戦。
うんとも寸ともいいません。
温泉の従業員の人も心配して、いろいろと調べてくれましたが、良い方法が無いということで万事休す、いまいましい鉄の箱は、温泉の駐車場において帰ることにし、タクシーを呼んで貰いました。
タクシー代高いよなーとか、せっかく温泉で温まったのに、体が冷えちゃう、田舎だからタクシーはすぐに来ないとかブツブツ文句を言いながら、待つこと20分、やっとタクシーが来ました。待ちに待ったタクシーが駐車場に入って来た、まさにそのタイミングでくだんの営業マン氏から、私のスマホに電話がかかってきました。事情を説明すると、カードキーの中に棒状の鉄製のキーが忍ばせてあり、それを使って、解錠ができるとのこと。厚さ2〜3ミリのカードキーの中に棒状のキーがあるなんて信じれんと営業マン氏を疑いながら、カードキーに意味ありげに存在する金色の小さなボタンのようなものを力一杯押して、その下の方を思いっきり引っ張って見たら、なんと、棒状の鍵が出てきました。
タクシーの運転手さんには悪いが、ドアさえ開けばこっちのもの、タクシー代を免れたかと喜び勇んで、取り出した棒状のキーを車の取っ手の鍵穴に差し込むと、ガチャリの小気味良い音とともに、ロックが解除されました。やったと思って、車のドアを開けた途端、盗難防止のイモライザーが作動して、大音量のブオーブオーという警告音が断続的に温泉施設中に響き渡りました。これはいかん、これを消さねばと焦り、ともかく棒状のキーを差し込んで、エンジンをかけなきゃと、鍵穴を探しますが、今の車はスタートボタンを押してエンジンをかけるタイプで、その周辺には鍵穴がありません。
ブオーブオーの大音響は鳴り止まず、焦って、ハンドルの下だのあちこち鍵穴を探すもそれらしきものはありません。温泉にやってきたお客さんや従業員も集まって来て、従業員は、音が迷惑だ、一晩中鳴らすつもりかと文句を言って来て、私を焦らせます。営業マン氏は、鍵をエンジンスタート用のボタンに近づければ、エンジンがかかるといいます。どんなシステムでそのような不思議な現象が発生するのかと一瞬疑いながらも、藁にもすがる思いで、棒状のキーをスタートボタンに近づけました。
何の変化もなく、エンジンがかかる気配なし、音は鳴り響く。
タクシーの運転手は、どうするんだと言った目で私をにらんでいるし、温泉施設の従業員は、文句を繰り返す中、必死に棒状のキーを何度もスタートボタンにくっつけましたが、エンジンはかからず、万事休止。諦めて車から降りて、棒状のキーでロックすると、やっと警告音が鳴り止みました。
温泉施設の人にお詫びを言って、タクシーに乗り込み、自宅に向かいました。帰りのタクシーの中でやっと少し落ち着いたので、スマホで再度、スマートキーの電池切れの対応方法を検索してみると、なんと動画まであるではないですか。即、再生。スマートキーが電池切れの場合は、キーの中に組み込んでいる棒状のキーを取り出す、うん、これは、営業マン氏も言っていた、スマートキーで施錠した車を棒状のキーで解錠するとイモライザーが作動して大警告音が鳴るが、落ち着いて次に移る・・営業マン氏は、これを教えてくれなかったので、焦ってしまった・・言ってくれればもう少し落ち着いて対応できたのに、ブツブツ・・・そして、最後に、車のブレーキを踏みながら、棒状のキーを取り出した後のスマートキーの本体をスタートボタンに近づける、数秒後にスタートボタンがチカチカと点滅し、押せばエンジンがかかる・・とのこと。何と、鍵を取り出した後のスマートキーの本体をスタートボタンに近づけるんだ、営業マン氏よ、それを言ってくれよな・・・・と。何でも、電池切れでもスマートキーの本体から、微弱な電波が出ていて、それにスタートボタンが感応するらしい。
タクシー代5000円なり、行きつけの温泉施設の従業員に散々文句を言われながら知った、スマートキーの電池切れの時の車のドアの解錠方法とエンジンのかけ方でした。覚えておいて損はないと思います。鍵は、棒状の鍵を取り出したスマートキーの本体にあり・・なんか面白い・・方法はユーチューブで見つけることができるは覚えておいてください。